ドイツ　ババリア　1931年　ミッタータイヒのシルバーオーバーレイのティーポットです。 細い線でカッティングし、一面に花や、茎、葉など、繊細に装飾された見事な作品です。 シルバーオーバーレイは、 19世紀後半から1930年ごろまで、イギリスやヨーロッパ、アメリカにて陶磁器にシルバーを施す技法が開発されます。 非常に手間がかかるため、短い期間のみの制作でした。 あまりに手間と技巧が必要で、食器という使われ方より、美術品として飾られたようです。 現在では、作れる職人さんがおらず、現存している品は、アンティークのみとなります。 シルバーオーバーレイは、ヨーロッパでも、特にドイツの品が繊細で、素晴らしいのは、ドイツ人の手先の細やかさ、丁寧さ、職人としての腕の良さがあるのだと思います。 アンティークですので、純銀を薄く薄く伸ばしてカッティングし、縁にはめこんであるため、経年の使用により、どうしても、よく触る箇所の銀板が薄れてきます。（写真14枚目の白地が見えている箇所)けれども、そこから、剥がれてくることはありません。 ひび、欠けはありません。 ティーポット 　注ぎ口～ハンドル　19 最大直径　10 蓋入れた高さ　18.5 容量（八分目まで入れて)500ml